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Bethesda Softworksは、自社の40周年を祝う映像の中で、次期作の正式名称を「The Elder Scrolls 6: Sentinel」と明らかにした。シリーズ最新作の存在が初めて示されたのは2018年で、題名が決まるまでに8年かかった計算になる。これまで同作は「TES6」という仮の呼び名で語られ、舞台や発売時期といった具体的な情報はほとんど公表されてこなかった。今回の発表で最低限の看板は決まったが、遊べる時期や対応機種、舞台の詳細は引き続き待つ状態である。ファンの間では、題名の「Sentinel」が舞台となる地域や物語の軸を示すのかどうか、早くも予想が広がっている。
引用元: Bethesda、次期「The Elder Scrolls」の正式タイトルを「Sentinel」と発表(PC Gamer)
分析・見解
8年間の沈黙を破った発表の時期に意味がある
TES6が最初に姿を見せたのは2018年のE3である。当時は短い映像だけで、題名もなかった。それから8年、ようやく正式名が決まった。この間にBethesdaは、Microsoftによる買収(2021年に約7兆円規模)を経験し、ゲーム開発の環境も大きく変わった。
題名の発表を40周年の映像に合わせたのは、偶然ではないだろう。節目の話題に乗せれば、作品の情報量が少なくても注目を集めやすい。逆に言えば、まだ中身を見せる段階にはない、というメッセージにも読める。
前作から15年、遊ぶ側の期待値が膨らみすぎている
前作「Skyrim」の発売は2011年である。以後、同作は何度も移植や再販売を重ね、累計で6000万本を超える売上を積み上げたとされる。つまり多くの人にとって、Elder Scrollsとは現役の遊び場であり続けた。
長く待たせた作品は、期待が上がりすぎて、どんな出来でも評価が割れやすい。たとえば「Cyberpunk 2077」は発売前の期待が過熱し、初期の不具合で厳しい評価を受けた。一方「Baldur's Gate 3」は、長い開発期間を経ても高い完成度で報われた。TES6がどちらに近づくかは、題名ではなく、これから出る映像の質で決まる。
開発の重心は、新しい技術より運営体制にある
Bethesdaは近年、「Starfield」で新しい自社エンジンを使った。ただし評価は、広さに比べて遊びの密度が薄いという声に分かれた。TES6は、同じ轍を踏まないために、世界の作り込みと遊びの深さの両立を求められる。
もう一つの焦点は、改造データ(MOD)の扱いである。Skyrimが15年遊ばれた最大の理由は、ユーザーが作る追加要素だった。TES6でも同じ仕組みを開放するのか、有料化するのか。ここが長く愛される作品になるかの分かれ目になる。
発売まで、まだ数年かかる可能性が高い
過去の例を見ると、題名の発表から発売まで2年以上空く大型作品は珍しくない。Starfieldは題名の公開から発売まで約4年かかった。TES6も、2028年以降の発売と見るのが現実的である。
この空白期間に、他社の大型RPGが次々と出る。新規参入の機会を狙う競合も多い。待たせた分の期待に応えるには、これからの発信を計画的に続けられるかが重要になる。
ビジネスへの影響
長期プロジェクトは「中間報告」で信頼をつなぐ
TES6のように何年も沈黙が続くと、期待は薄れるか、逆に過剰になる。企業の新規事業や大型システム開発でも同じ現象が起きる。完成までに時間がかかる案件ほど、半年ごとに小さな進捗を社内外へ見せる仕組みが要る。
具体的には、仕様の決定事項、試作の画面、判断の理由を定期的に共有するだけでもよい。完成品だけを見せる方式は、評価が一度に集中し、失敗したときの傷が大きい。
看板の名前は、中身より先に決めて使い込む
今回、Bethesdaは機能も発売日も未定のまま題名だけを出した。これは、名前を先に市場へ慣らす戦術として参考になる。自社の新サービスでも、完成前に仮名ではなく正式名を決め、問い合わせや検索の受け皿を早めに作ると、発売時の認知が高まりやすい。
ただし、名前を出した後で中身が見合わないと、失望がかえって大きくなる。公表の範囲は、実際に守れる約束の内側にとどめるべきである。
待たせた顧客への対応を、今のうちに設計する
長く待たれる商品を持つ企業は、期待が高い顧客層と、そうでない層を分けて考える必要がある。熱心な利用者には先行情報や参加の場を、新規層には入門しやすい導線を用意する。
また、他社の競合発売が重なる時期を避ける日程調整も、事前の準備が効く。発売直前に慌てるのではなく、今から市場の動きを定点観測しておくことを勧める。
